渋谷読書会
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あなたには小林秀雄の『当麻(たえま)』の一文を読んでもらいました。


美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない。


メールでもお伝えしましたが、前後の文脈がない中で著者が言わんとすることを理解することはできません。

できませんが、仮に『当麻』を全部読んだとして、理解できるでしょうか?

難解と言われる小林先生の文章です。

センター試験(今は共通テストですね)で小林先生の文章が問題文で出された年、国語の平均点が例年に比べて著しく低かったという逸話からも、中々骨の折れる読書になることは予想がつきますよね。

でも不思議なものです。

普段なんの苦もなく使っている日本語で書かれた文章。

なのに読めないって。。。

もしかしたら偏差値70以上の人しか読めない日本語といったものがあるのでしょうか?

安心してください。

そんなものありませんから(笑)。

じゃあ何なのか?

単に慣れてないだけです。

何に?

本を読むということに。

本を読む、とはどういうことなのか?

僕らは日々当たり前に日本語を使っています。

なので、日本語を読むという行為に対して何の負荷も感じてはいないはずです。

ただ読書においては、ある一定の段階になると無意識では読めなくなります。

例えばです。

「山本は人間である。」

これはすぐに読めるはずです。

次にこれはどうでしょうか?

「山本は人間である。

 全ての人間は死ぬ。

 故に、山本は死ぬ。」

ほんの少しだけ頭を働かせた感覚ありませんか?

ここで僕があなたに何をお伝えしたいかと言いますと、、、

本を読むという行為には段階があるということです。

まとめると以下4段階。


1.文字を読む
2.文章を読む
3.文脈を読む
4.行間を読む


漢字検定1級とかの文字でなければ、1段階目は無意識で行なっているはずです。

で、僕の文章をここまで読んでいるあなたは2段階目も当然のようにできている。

で、問題はここからです。

自分都合で解釈する読書

先に結論をお伝えします。

読めない原因の大半は、文脈(3段階目)が読めてないからです。

文脈とは文の繋がりのことです。

これが分からないと理解はできない。

例えば「風が吹けば桶屋が儲かる」って諺ありますよね。

これって・・・意味わかんなくないですか?

風が吹く → 桶屋が儲かる

なんですかこれ?(笑)

でもこれも、

 風が吹く→

 土埃がまう→

 盲人が増える→

 盲人が三味線を生業にする→

 三味線の皮に猫が使われる→

 猫が減る→

 鼠が増える→

 鼠は桶をかじる→

 桶屋が儲かる

という順で説明されると、ものすごーく飛躍を感じる箇所だらけでははありますが(笑)、まあ結論までの道筋は分かるわけです。

でも書かれている文章は

 風が吹く → (   ) → 桶屋が儲かる

で、この( )が書かれていないわけですから、そりゃ読めなくて(理解できなく)当然なわけです。

当然なのですが、ほとんどの人は読んじゃうんです。

どうやって?

自分の都合のいいように。

自分が見たいように世界を見る

想像してください。

目の前にコップがあります。

水が半分入っています。

一人はこのコップを見て「まだ半分もある」と思い、もう一人は「あと半分しかない」と思う。

これは、回答者の認識フレームを単純に判断するためのリトマス試験的なものではありますが、要するに、同じものでも見る人によって受け取った結果は違うということです。

これを言い換えれば、自分の見たいように世界を見ていると言えます。

例えば、実際に会ったら思っていた印象と違う人っていますよね?

有名人なんて特にそうだと思います。

こういう人であって欲しい、というこちら側の都合のよい願望が、その人(相手)の存在を勝手に規定してしまっている。

これなんかも、自分本位で世界を見ていると言える出来事だと個人的には考えています。


さて、これが読書になるとどうなるのか?です。

・・・文脈を無視して、自分都合で解釈するんですね。

実際にあった話でご説明します。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」

福沢諭吉先生の『学問のすすめ』の有名すぎる冒頭です。

ある人は、この一文の印象が強かったからなのか、この本の主旨を「人は誰しも平等である」と理解していました。

『学問のすすめ』を読んだことある人なら、この本は、人は平等である上において自己独立のために学問(実学)をすすめている内容であることはご存知ですよね?

なので主旨が平等って。。。

その人は『学問のすすめ』を読んだと仰っていたのですが、それが嘘ではないとしたら、ここまで自分の都合のいいように読んでしまうのはある種特殊な才能があるとさえ思ってしまいます。

もしかしたらですが、この才能もどこかでは開花する可能性はあるのかもしれませんが、こと読書というフィールドでは無理です。

だって明らかに誤読だから。

だから、同じ本を読んだのに

・一人は、自由独立のために学び

・一方は、自由平等じゃない現実に対して、国や会社に文句を垂れて生きる

といったアウトプットの差が生じかねない。

まあここまで見事な誤読はあまりないかとは思いますが、結局これも自分都合で本を読むことで生じる結果なのです。

丁寧に読むべき本とその理由

「それどこに書いてあります?」

僕が読書会でよく聞く質問です。

これは、発言してくださった方が、本文のどこを参照したかを他参加者にも共有するために聞いています。

で、聞いてみると、どこにも書いてない(笑)。

つまり「きっとこういうことだろう」で読んでしまっているのです。

だから、僕はかれこれ8年近く読書会を主催していますが、参加者のアウトプットが一回でまとまることはほぼありません。

そして、ディスカッションを進めていくと、この差異の原因のほとんどが「文脈が読めていない」なのです。

みんな自分勝手に本を読んでいる。

ただあなたはもしかしたら「読書ってそういうものでしょ?」と思われたかもしれません。

小説とかならそれでいいのかもしれません。

作品の世界観を読み手がそれぞれに体験するのがこの手の本の読み方ですから。

でもやっぱり好き勝手に読んではダメな本はある。

先ほどの『学問のすすめ』といったような本を読む場合です。

だって、自分の常識を広げるために本を読むのに、今ある自分の常識の範囲内で都合よく解釈するなら、それはもう本を読むだけ時間もお金も無駄になる可能性が恐ろしく高いからね。

だから、読書を通じて自分を成長させたいと考える人は、本の内容を正確に理解する読書をしなくてはいけないのです。

読書は対話である

「守破離(しゅはり)」

今では、ビジネスでもよく使われる言葉ですね。

何事にも段階はあるということ。

読書でいえば、まずは本の内容をきちんと理解する。

その上で、納得できる・できない・判断保留をするのです。

段階を踏まないアウトプットは、「それってあなたの感想ですよね」って某ひろゆきさんに言われておしまいですよ(笑)。


読書は対話である。

なんてよく言われますが、相手を見ずにする議論はただの水掛け論となるのと同じ、読書においても、相手(著者)を見る努力を怠るなら、あなたが望むような結果を読書から得るのは難しいでしょう。

逆に、相手を理解しようという姿勢は相手にも伝わり、より善い人間関係が築けるように、読書においても、同様の姿勢は、実りある果実をあなたに与えてくれます。

一冊の本との出会いによって人生が変わる、なんてことは実はよくあることなのです。

但し、この豊穣を得るためには、丁寧に本を読む態度が必要であるということは、ここまでこの手紙を読んでくださったあなたならご理解いただけるはずです。

時間は悪意があるかのように過ぎ去ります

「次でいいや」は、時に正しく、時に誤りです。

急いで答えをだして失敗した。

こんな経験あなたもありますよね?

この場合は、一旦じっくり考える時間が必要だったということです。

一方、決断の先送りをしているだけの「次でいいや」はダメです。

日本の年金制度みたいなもんですから。

だから、今を変えるためには、いつかどこかで何かを決断する必要がある。

そしてこの決断は早い方がいいのは言わずもがなです。

だって、今日が人生で一番若い日なのですから。


それでは、あなたと読書会の会場でお会いできること楽しみにしてます。

ここまでありがとうございました。

山本

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渋谷読書会FAQ

  • Q
    年齢制限はありますか?
    A
    ありません。多分、年齢の質問をされる方の多くは「若い子ばっかりで自分が浮いたらどうしよう・・・」的なことを気にされる方が多いとは思いますが、幅広い年齢層が交わる場も渋谷読書会の特徴ですので、年齢なんて気にせずにご参加いただければと思います。
  • Q
    普段小説ばかりを読んでるので、課題図書を読めるか不安です。
    A
    小説と比べてしまうと、僕が選ぶ本は読み難いと感じるかもしれません。また小説とは違い、面白さも感じづらいかもしれません。ただ何事もやってみないとわからないと思いますので、不安な気持ちもわかりますが、まずは読む場を体験するのもいいのかなあと思ったりはしております。
  • Q
    読書はそんなにしているわけではないのですが、参加しても大丈夫でしょうか?
    A
    この手の質問をする方は、きっと部活で試合に出る心境だと思います。自分以外のみんな強そうに見えるってやつです(笑)。スポーツ同様に、経験やスキルの差が多少は出るかもしれませんが、安心して下さい。みんなそんなに読めてないですから(苦笑)。いや、別に馬鹿にして言っているのではなく、渋谷読書会で実践する読み方をほとんどの方はやっていない(やったことがない)という意味でです。なので、そんなに気にしなくてもよいかと思います。因みにですが、過去には漫画しか読んだことない人も参加されています。
  • Q
    読書会開催までの流れを教えて下さい。
    A
    1. 読書会の日程・課題図書はメールにてご案内します。お申し込み人数が定員数を満たさなかった場合は開催は見送りとなります。
    2. 開催が決まりましたら、会場場所、決済方法をご連絡いたします。
    3. 読書会当日までに、課題図書をできる範囲で構いませんので読んできて下さい。課題図書は参加者様にて購入をお願いいたします。
    4. 当日会場までお越しください。
  • Q
    参加費は当日払いでもいいですか?
    A
    申し訳ございません。事前のお支払いでお願いしております。ただ「今日案内を見た。読書会明日じゃん。振込できないよ。でも参加したい。」と言った場合などは個別にメールでご相談ください。
  • Q
    会場はいつ教えてもらえるのでしょうか?
    A
    開催が決定しましたらお申込頂いた方にのみご連絡いたします。
  • Q
    当日までに読めない場合はどうすればいいですか?
    A
    課題図書にもよりますが、多くても文庫本10ページ程度です。読書会当日にも読む時間を設けておりますので読む時間がないという場合はそのままお越しください。
  • Q
    あまり活発に意見を言うタイプではないのですが。。。
    A
    他人の意見を聞くだけでもいいと思います。他者の意見に触れていくうちに、あなたの頭の中には勝手にいろんなことが浮かんできますから。それらを発言したかったら発言してみて下さい。それがまた他の人の頭の中を刺激します。
  • Q
    読めるようになるでしょうか?
    A
    何を持って読めると定義するかはあなた次第ですが、渋谷読書会は普段の読み方とは全く違う読み方を経験する場とお考えいただければ、無駄にはならないと思います。
  • Q
    一人での参加で不安なのですが。
    A
    海のものとも山のものともわからない奴が開催している読書会です。そりゃ不安になりますよね?(笑)幸せになる石を売りつけられたらどうしようとか、本当の自分を見つけるためには私たちの仲間にならないとダメなんですよ!って変な団体に勧誘されたら・・・不安ですよね?(笑)
    まあ何事も新しいことへの挑戦には不安がつきものです。でも逆に不安を感じるということは成長できるチャンスだと捉えて、ほんのちょっとの勇気で構いませんので、振り絞ってご参加頂ければ嬉しい限りです。もちろん、石も壺も変な団体も勧めませんのでご安心くださいませ(笑)。
  • Q
    返金はしてもらえるの?
    A
    退っ引きならない事情の場合(天候により電車が動かなく会場に来れない等)には、もちろん返金対応致します。ただ申込み前の時点で返金をあまりにも心配するのであれば、申込みはされない方が宜しいかと思います。結果至上主義というのか、損得感情というのか、こうすればああなる的な発想で生きている方というのか、そんな方々のお役には僕では立てないと思いますので。あと当日都合が悪くなってしまったという場合は振替参加は全然OKなので、あなたのご都合のよい読書会開催日にご参加ください。
  • Q
    読書会では何をするのですか?
    A
    こちらはメールでもお伝えしている通りですが、1点補足すれば、読書会はセミナーではございませんので、僕が体系立てて課題図書の解説(読み方)を教えると言うものではありません。セミナーのようにある程度決められた内容をお伝えするのではなく、その場の跳梁感を体験するのが渋谷読書会だとお考え下さい。当日は僕の方でいくつかの質問は用意しますが、別にそれに答えなくてもいいですし、質問を考える際に派生する新しい命題を議論するでもいいです。渋谷読書会では、予定調和にはない「ライブ感」を大切にしたいと考えております。
  • Q
    会場はどのような場所ですか?
    A
    貸し会議室での開催です。カフェなどのオープンスペースで開催することはありません。
  • Q
    参加費が高いと思います。
    A
    高いと思うか安いと思うかはあなたなので僕にはどうすることもできません。当たり前ですが読書会は強制ではありません。また誤解されても困るので敢えて言葉でお伝えしますが、僕はあなたに参加をお願いしているわけではありません。その点ご理解いただきご自身でご判断いただければと思います。ただあなたが高いと思う読書会に参加する人もいるわけです。そういう人がどういう社会階層に属し、どういう世界を見て、どこを目指しているのかを知り、そんな人たちと同じ空間にいることで自分にどういう変化があるのかを観察(体験)するには善いきっかけになるかもしれませんね。なぜなら、価値観や自己の変化が生ずるきっかけは必ず外からの問いかけなのですから。
  • Q
    参加人数は何人くらい?
    A
    生まれも性別もジェンダーも年齢も職業も価値観も違う人が集まれば1人でも2人でも新しい何かは経験できます。多くても10名くらいです。
  • Q
    解除方法
    A
    送付したメール本文の最後に解除リンクがございますので、そちらからご自身にて解除下さいますようお願い申し上げます。
  • Q
    先の開催スケジュールを教えて下さい。
    A
    企画も開催も運営も一人でやっているので、先のスケジュールが立てられなくて申し訳ございません。開催が決定した都度、メールにてご案内しておりますので、気長にお待ちいただけると嬉しいです。
  • Q
    ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。
    A
    ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。

読書力は
あなたの武器
となります

なぜなら
読める人は書ける人

書ける人は伝えられる人
だからです

綺麗事ではなく
人間は一人では生きられません

人間関係が煩わしいと思っても
そこはもう諦めましょう

人間は社会的な動物である
と2000年前から
言われているのですから

僕らは社会の中で
生きるしかないのです

そんな社会の中で
より善く豊かな生
生きるための

武器の一つであり
人間力の根源にもなる読書力

あなたが今何をしていて
これから何を目指すにせよ
一生有効な武器となる

当日、あなたと本を読めること
楽しみにしております